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序章 ~始まりの朝~

「パパー!」

幼い少年の声が空に響く。

「どうした?清烙」

少年の父とおぼしき人が聞き返す。

「僕ね。パパよりもすごい呪術士になるんだぁっ!」
 
「いつそんなこと決めたんだ?」

いぶかしむ父親。

「いま決めたんだよ。僕、強くなるんだ!」

「そうかぁ。パパよりもすごい呪術士になるのかぁ。だったらがんばらないとなぁ」

平和な家族の談笑。

その言葉がぴったり合うような光景。

「ほんとうに。平和、だ」

空を見上げ、憂い顔でつぶやく父親。

父親の変なそぶりに気づいたのか、少年が声をかける。

「パパ。どうしたの?」

「いや。なんでもないさ。それより、早く家に帰ってうまい飯でも食うか!」

「うんっ!!」

少年の無邪気な声が、蒼い空に消えた。



「んぁ・・・。」

ーなんだ。ただの夢か。

ー夢でなければよかったのに。

寝ぼけ眼でそんなことを夢想する少年。

と、いっても、まだ目は閉じているのだが。

「馬鹿ッ起きなさい!」

ん?この声は・・・まさか。

「ほら、早くっ!」

バシィッ

「いてぇっ!!」

いてぇ。顔面もろになぐりやがって。

「ほら、もう1発くらいたくなかったらさっさと起きるっ!」

「分かった。もう起きてるから、その手刀を下ろしてくれ」

懇願する俺。情けな、俺・・・。

「分かったわよ。ほら、早く新幹線から降りなきゃ!」

たしかに。もうブザーのようなものが鳴り始めている。

「ああ。今行くよ」

そして、少年は駅に降りた。

はじめて見る人ごみ。

自動で動いている地面や階段。

何もかもが少年にとっては新鮮だった

珍しそうにきょろきょろとあたりを見回す少年をみて、人々は田舎者だろうと思い、通り過ぎる。

もっとも、この少年の場合、住んでいる世界事体がちがうのだが。

すると、だいぶ前の方からさきほどの少女の大声が聞こえた。

「烙ーーっ!依頼者の人、いたよッ!」

なるほど。確かに、隣に自分達と同い歳くらいの少女がいる。

ー挨拶くらいしておかないとな。

「どうも。俺達は依頼の受注者です。どうぞよろしく」

すると、なぜか顔を赤くしながら依頼者の少女が一言喋った。

「あの、声が大きくて。その、皆みてるので・・・。」

二人の変わり者の周りには、すでに人だかりが出来ていた。




「いやー。すいませんでした」

「いいよ烙ー。そんなに弱腰にならなくても」

まじめに謝っている少年に対し、少女は他人事だ。

「いいんです。ここに早くお連れしなかった私が悪いんですから」

俺達は、あそこで話をするわけにもいかず、駅の近くの喫茶店の影のテーブルにいた。

そして、ここでずっとあやまりあっているというわけだ。

ーこのままでは本題に入る前にお互い謝っているだけで日が暮れるな・・・。

-とりあえず本題に入らないとな、時間もないし・・・。

「申し訳なかったです。では、本題に入ってもいいでしょうか?」

「はい。あ、でも1つ質問してもいいでしょうか?」

遠慮がちに声をだす少女。

「あの、そもそも陰陽師の人たちなんているんですか?」

そう、少年達は普通の少年少女ではない。

俗に陰陽師と呼ばれる人間達の部類にいるのがこの俺達だ

「いや、そうですけど」

「あ、変なこと聞いちゃいました。すいません」

「いえ。よく聞かれることなので」

「そうよ。だからあなたは気にしなくていいの」

「いや、逆にお前はもっといろいろなことを気にしたほうがいいとおもう。」

「うるさいわね」

痛いところを指摘され、不機嫌になる少女。

「まぁ、いきなりなにもせずに信じろというのはなんですから。」

少年はそういい、手をテーブルの上に出した。

そして、周りに誰もいないか確認する。

それを不思議そうに見つめる少女。

すると突然、ひらいた手から、蒼い炎が吹き上がった。




少女は唖然とするしかなかった。

今、目の前で、ありえるはずの無い現象が起こったのだから。

「すいませんでした。あなた達のことを誤解していました。」

「私てっきり、そういう宗教の人たちかと・・・。」

恥ずかしそうに依頼者の少女は言う。

俺達、へんな宗教団体のやつらだと思われてたんだ・・・。

「いえ、いいんですって。よくあることですから」

「それよりもさ。あんた、名前教えてくれない?」

先ほどの元気な少女が声をかけた。

「あの、私の名前は昇花といいます」

そういって昇華はぺこりと頭を下げた。

「私の名前は綺羅の風花だよっ!同じ花の文字がつく者同士、仲良くしよ?」

「はい!お願いします。」

感じのよさそうな少女に安心したのか、昇華は少年に声をかけた。

「あの、あなたのお名前を聞いてもいいでしょうか?」

「あぁ、俺ですか」

そうして、不思議そうな顔をしながら少年は答えた

「俺は清烙。安部の清烙です」


そういって少年、安部の清烙は笑顔を浮かべた




                       続く
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式神329

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毎日をだらだらと生きて
いる式神のブログで~す
俺の周りに女子イナイ(T△T)です・・・。
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世の中のカップルを
消したいと考えてる
14歳ですw(中3)

最近メイプルやり始めました
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鯖=杏

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